こんにちは、東京都江戸川区でリフォーム業を営んでおりますワールド設備です。
今お使いのお風呂(浴室)は、もしかして壁や床はタイル張りですか?それともユニットバスが設置されていますか?
どちらにせよこの記事を開いてみた方は、浴室が寒いことにお悩みではないでしょうか。
冬の季節、裸で浴室に入った瞬間に「ヒヤッと」したり、湯舟で温まってから脱衣所に出ると「寒!」となったりしますよね。
そこで今回の記事、私リフォーム会社の社長がすすめる「浴室の寒さ対策5選」をご紹介します。
今回紹介する対策は「浴室の暖房設備を導入することを検討中の方」「ユニットバス交換を検討中の方」向けです。
最低でも10万円以上のご予算があり、浴室リフォームに失敗したくない方はこの記事を読んでもらえればとても参考になると思います。
当たり前ですが、まったくお金を掛けずに寒さ対策ができるなんてことはありません。
予算1万円以下で対策したい方は、別の記事を参考にしてください。
建築業界では「安かろう、悪かろう」が共通認識としてあります。
ホームセンターで買える商品での浴室寒さ対策もあるかと思いますが、大体効果の小さい対策になります。
浴室の寒さ対策をお考えの方は、是非リフォームをお考え下さい。
それでは、リフォーム会社社長がすすめる「浴室の寒さ対策5選」を解説します。
簡単に言えば暖房機能入れて断熱しろ!です。
よくあるブログ記事じゃ読めない情報たくさん書きましたので是非読んでくださいね。
1.暖房付き換気扇へ交換する!入浴前は暖房は必須!
暖房付き換気扇はその名の通り、換気扇に暖房機能がついたものです。
浴室に入る10分前に暖房機能を付けることで、裸で浴室に入っても暖かい状態になります。
また入浴前に、浴室の扉を開けて、洗面所の扉を閉めた状態で暖房機能をつけると、洗面所も大分暖かくなります。
これであれば洗面所は暖かいままなので、浴室を出ても寒暖差に苦しむことがありません。
さらに厳密にいえば、浴室暖房換気扇とセットで洗面所暖房機も取付することができます。
ちなみに、暖房付き換気扇はあまりメジャーではなく、さらに乾燥機能もついた「換気・乾燥・暖房」機の方がメジャーです。
この二つはあまり値段が変わらないということもあり、どうせなら乾燥機能も付けた方がいいという方が多いです。
乾燥機能もあれば、梅雨や冬の時期に洗濯物を乾かすことが容易になります。
換気乾燥暖房機を設置することで、浴室を多機能な空間へと変更できるのです。
さて、暖房付き換気扇の交換をしましょうとご紹介しましたが、「我が家の浴室には取付できるのかしら」と疑問をお持ちかと思います。
まず確認頂きたいポイントは4点!
①換気扇の位置は天井ですか?壁ですか?
②浴室の天井裏にふところはありますか?
③分電盤と浴室は近いですか?
④天井はプラスチック製ですか?
順番通りに確認頂くと、お家全てのパターンで取り付けが可能かを確認できます。
①から説明していきます!
①換気扇の位置は天井ですか?壁ですか?
壁付け換気扇の場合、取り付けはしやすいです。
天井付け換気扇の場合、天井にふところがあるかを確認しなくてはなりません。
壁付け換気扇が取り付けされている方は③を、天井付け換気扇の方は②をお読みください。
②浴室の天井裏にふところはありますか?
点検口がある場合、浴室の天井裏のふところがどのくらいあるかを確認できます。
換気扇の本体部分に比べて、暖房付き換気扇(換気乾燥暖房機)の本体はより大きくなります。
つまり、天井のふところが小さいと、そもそも暖房付き換気扇(換気乾燥暖房機)が入らず取り付けできないということになります。
点検口があることで、事前の現場調査で暖房付き換気扇(換気乾燥暖房機)が設置できるかを確認できるのです。
では点検口がない場合はどうすれば良いでしょうか。
その場合、換気扇を一時取外しして天井裏を覗けるようにしたり、天井に点検口を新たに設けたり、建築図面から寸法を取り出したりして確認します。
ただ、換気扇の一時取外しや点検口作成は費用がかかります。
建築図面も浴室の詳細が載ってないこともあるので、あてにならない場合も多いです。
これらの理由から点検口がない場合は現場調査が少し大変ですが、確認できないことはありません。
ただ、先ほども書いた通り、確認してもそもそもふところがなかった場合、暖房付き換気扇(換気乾燥暖房機)は設置できないのでご注意ください。
③分電盤と浴室は近いですか?
暖房付き換気扇(換気乾燥暖房機)は新しい電気配線が必要になる場合が多いです。
普通の換気扇は電力13W程度がかかりますが、暖房機能は電力1200Wもかかります。
電力1200Wと言いますと電子レンジと同じで、電気配線は単独回路が必要になります。
単独回路というのは、1つの電化製品だけを使うための1本の電気配線(1つの子ブレーカー)を指します。
大きい電力がかかる電化製品(電子レンジ、換気乾燥暖房機、エアコンなど)は単独回路を用意する必要があります。
普通の換気扇は単独回路でない場合が多いので、暖房機能付きの換気扇をつけるには電気配線を新たに用意する必要があるのです。
そして、電気配線を新たに用意する、というのは分電盤から電気配線を持ってくる必要があります。
分電盤と暖房機の距離が近いと電気配線を持ってくることは容易なのがわかると思います。
一番良いパターンは、洗面脱衣所の壁に分電盤があるパターンです。
浴室の点検口から電気配線の処理をできるので壁を一切いじらずに済みます。
逆に、浴室と分電盤の距離が遠いと、電気配線を持ってくるのが大変です。
床下点検口があって床下で電気配線を繋げることが出来ればまだ良いです。
そういった点検口がない場合、壁に穴を開けて電気配線を通していくか、配線を壁沿いに通していく必要があります。
ただ、配線も長く使うので費用がかかりますし、職人さんの時間もかかります。
さらに、壁に穴をあけた場合、補修をするので余計お金がかかります。
分電盤と浴室は近いでしょうか?近い場合は費用を抑えて、暖房機能付きの換気扇を設置することができます。
④天井はプラスチック製ですか?
プラスチック製の天井ですと加工ができるので、暖房付き換気扇の設置が容易になります。
タイル張りのお風呂でも、ユニットバスでも基本的には天井はプラスチック製だと思いますので、
ここは多くのお家は当てはまるかと思います。
他にも、木材・ケイカル板(塗装仕上げ)の場合も加工がしやすいので、設置が容易です。
一方で、天井がタイル張りだったり、コンクリートだったりするとうまく加工ができないので、取り付けをお断りすることもあります。
以上が、暖房付き換気扇を取り付けできる条件でした。
工事金額に関しては、上記条件のどのパターンに当てはまるかで大きく異なります。
ただ、一例で言いますと、浴室の近くに分電盤があり天井の加工もしやすい状態ですと、工事費込みで18~20万円程度で交換できます。
浴室の寒さ対策で一番重要なポイントですので、まだ暖房付き換気扇を導入していない方はご検討くださいね。
2.下地に断熱材を入れよう!暖房の熱気を逃がさない!
こちらは浴室を一度解体する場合には検討頂きたいポイントです。
下地というのは、戸建てであれば、柱や根太、土台などの木材のことで、お家を支えている構造の部分を指します。
マンションであれば、木材の下地もありますが、軽天材という金属製の柱が下地となっている場合もあります。
柱と柱の間が空洞になっていると、壁から伝わった熱が外に逃げやすいので、浴室内に熱を保持できません。
そこで、その空洞部分に断熱材を入れてあげることで熱が逃げるのを防げます。
また、床においても同様で、下地の空洞部分に断熱材を入れてあげることで、床のヒンヤリ感を低減できます。
断熱材としては天井壁はグラスウール、床はスタイロフォームがよく使われています。
厚みがあるほど断熱効果が高いので、可能であれば厚い断熱材を取り入れましょう。
最近では、ユニットバスの天井・壁・床パネルの裏に断熱材がくっついた「断熱パック」というオプションもあります。
こちらであれば、下地に断熱材を入れる作業もなくなるので、費用を抑えて浴室に断熱材を取り入れることができます。
浴室の外側を断熱材で覆うことで、暖房の効きも良くなり、シャワーや湯舟から出た湯気も冷めにくくなります。
浴室リフォームをお考えの方は是非断熱材の導入をご検討ください。
3.断熱窓に交換しよう!一番冷気が入るのは窓!
浴室に窓が付いている方であれば必見です!
窓は直接外と接しているため、熱が逃げやすいポイントになります。
そのため、断熱仕様の窓へと交換することで、熱が逃げるのを抑えます。
「窓の交換は値段も高くて大変そう」「二階だと足場を設置しないと窓は交換できないんでしょ?」と仰るお客様は多いです。
ですが費用に関しては、現在は国土交通省が行っている「先進窓リノベ」補助金でかなりの額が還付されます。
二階の窓においても、室内からだけで窓が交換できる「スマートカバー工法」という取り付け方法もありますので、足場設置は不要です。
つまり、窓交換は半日作業で終わる上に、補助金があるので工事金額もそこまで高くありません。
TOTOユニットバスのカタログに、一緒に窓交換しませんか?と宣伝しているほど、ユニットバス交換と窓交換はセットで扱われているのです。
ちなみにですが、浴室を一度解体せずに窓交換する場合、少し特殊な工事になる場合があります。
窓周りをコーキング処理したり、窓枠と段違いの収まりになるなど、仕上がりが悪くなることもあります。
仕上がりが悪くなるのが嫌であれば、窓ガラスだけ断熱仕様に交換するのもいいでしょう。
費用もずいぶん抑えられますし、工事も簡単です。
浴室の熱が逃げる一番重要なのが窓です。
窓全体交換でもガラス交換でも良いので、断熱窓を取り入れて寒さ対策をしましょう。
4.TOTO製のフカフカ暖か床「ほっカラリ床」を選ぼう!
床がヒンヤリするのが嫌ではありませんか?
せっかくタイル張りのお風呂からユニットバスにしても、意外とこの問題は起こります。
その対策として、TOTOユニットバスの一つのオプションとして「ほっカラリ床」というものがあります。
この床は、クッション生地の床なので踏み心地も良い上に、厚みのある断熱材も入っているので全く冷たくなりません。
私はこの床の踏み心地がとても気に入っているので、ユニットバス交換はまずTOTOをおススメしています。
ちなみに、LIXILでも同様の断熱床である「キレイサーモフロア」という床材もあります。
こちらも断熱材が入っているので、浴室に入った時のヒンヤリを防げます。
Panasonic、クリナップ、タカラでも似たような断熱床はあります。
どうしてもユニットバスのメーカーをここがいい!という方は、そちらのメーカーで断熱オプションをつければよいと思います。
ですが、床の踏み心地が良い商品はTOTOにしかありません。
もしユニットバス交換をお考えの方は、TOTOショールームに行って床の踏み心地を確認してみてください。
きっと世界が変わって、ユニットバスはTOTOがいい!となるはず。
私は10年以上TOTOユニットバスを利用していますが、床のヒンヤリや硬さに悩まされたことはありません。
是非「ほっカラリ床」の導入をご検討ください!
5.高断熱浴槽を設置しよう!今なら補助金もつきやすい!
高断熱浴槽とは、外側に断熱材が巻かれている浴槽になります。
断熱材を巻くことで、お湯が冷めにくくなります。
どのくらい冷めにくくなるかというと、お湯を溜めて4時間後でも2~3℃程度しか温度は低下しないようです。
具体的に言うと、初め42℃の湯舟を溜めても、家族全員がお風呂入り終わるまでに39℃までしか下がらないのです。
また、導入コストもそこまで高くありません。
というのも、TOTOやLIXILなどのユニットバスを一般的なグレードで注文すると、大体高断熱浴槽はついてきます。
さらに、補助金30,000円が還付されます!
普通の浴槽から高断熱浴槽に変更しても、補助金を加味すればそこまで金額は高くなりません。
さらに、ランニングコストの比較をすると、
普通の浴槽を使うと追炊きを使う分、光熱費が上がります。
一方で、高断熱浴槽だと追炊きを使うことがほぼなくなるので、ランニングコストはほぼ0になります。
長い年月で比較すると、圧倒的にお得なのが高断熱浴槽ということがお分かりいただけたでしょうか。
ちなみ、私が勝手に呼称しているユニットバスの三大神器の1つとして「高断熱浴槽」を挙げています。
もう二つは「換気乾燥暖房機」と「ほっカラリ床」です。
この3つあるだけでユニットバスの他オプションは考えなくてもいいくらいだと思っています。
ユニットバス導入をお考えの方は、高断熱浴槽を絶対に取り入れましょう!
6.断熱工事を行う上で知ってほしいこと!
断熱工事といえばあまり聞きなじみないかと思いますが、要は室内の気温差を無くす工事です。
窓周りの結露も気温差により生じるものですので、結露対策も断熱工事の一環です。
現在、浴室だけでなく室内でも、気温差にお悩みの方は断熱工事を検討してください。
そして、この段落のメインテーマ、断熱工事を検討するうえで絶対に知ってほしいこと、それは「補助金の活用」です。
「高断熱浴槽」「断熱材取り付け工事」「断熱窓」全て補助金がおります。
断熱工事ではありませんが、浴室でいうと「換気乾燥暖房機」「手すり設置」「段差解消」「出入口の拡張」も補助金がおります。
その補助金は国土交通省が行っており、2024年2月現在は「住宅省エネ2024キャンペーン」という名前だそうです。
申請が開始するのは4月ごろを予定していますが、2023年11月2日以降に着工した工事も補助金の対象内になります。
ちなみにどのくらい補助金が下りるのかと申しますと、抽象的に言えば「かなり」おります。
以下、具体的に解説していきます。
住宅省エネ2024キャンペーンは大きく4つの支援事業に分かれています。
その中でも、持ち家のリフォームをお考えの方は、「子育てエコホーム支援事業」「先進的窓リノベ2024事業」「給湯省エネ2024事業」の3つが当てはまります。
一番リフォームするお客様にかかわるのが、「子育てエコホーム支援事業」になります。
こちらで断熱工事の補助金が適用されます。
この記事は浴室の解説ですので、浴室リフォームで使える補助金の一覧を乗せます。
表を見ていただくと、かなり補助金おりますよね!
高いオプションつけても一部返金されるし光熱費削減にもなるのだから、やらない方が損ということがわかります。
また、断熱窓へと交換する場合、「先進的窓リノベ2024事業」も適用になることもあります。
交換する窓のグレードにもよりますが、補助金額はこちらもかなりおりますので是非検討してください。
7.まとめ
以上が、リフォーム会社のプロがおススメする「浴室の寒さ対策5選」でした。
簡単に言えば、暖房機能があって断熱がしっかりしていれば寒さ対策になるんです。
ホームセンターで買った断熱シートは厚みが薄いので、大した断熱効果はありません。
断熱というのは、天井・壁・床の中にも断熱材を入れて、さらには浴槽も断熱材を巻いて、窓も断熱にして・・・全てを断熱材でフタをしないと熱が逃げていくのです。
そして暖房があることで、浴室の中を暖かい状態を維持できるのです。
断熱がしっかりしていれば、暖房なんて10分つければ長く持ちます!
だから浴室の寒さ対策として、暖房×断熱工事をしなさい!とお伝えしました。
もし浴室リフォームをお考えの方は、浴室の寒さ対策の参考にしてください。
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